塊根植物のある暮らし
今回は私が夢中になっている「塊根植物(コーデックス)」についてご紹介いたします。
塊根植物とは?
塊根植物とは、根や茎がぷっくりと膨らんだ独特の形状を持つ植物のことです。その多くは乾燥地帯に自生しており、水を蓄えるために進化した姿だと言われています。まるで彫刻のようなフォルムや、一鉢ごとに異なる個体差はまさに“生きたアート”。園芸ファンのみならず、インテリアとしても人気が高まっています。別名「コーデックス(Caudex)」とも呼ばれ、観賞用としてはもちろん、育てる楽しさ・増やす面白さも魅力の一つです。
現在育てている塊根植物たち
今後も仲間が増え次第ご紹介させていただこうと考えていますが、今回は私が現在育てている塊根植物の中でも比較的安価で育てやすい初心者におすすめの植物をいくつかピックアップしてご紹介いたします。私もまだまだ初心者ですがこれからご紹介するものは特に変化も分かりやすく、日々観察するのが楽しくなりますよ!

パキポディウム・ラメリー(Pachypodium lamerei)
「マダガスカルの宝石」とも呼ばれる、人気の高い塊根植物です。トゲに覆われた太い幹から、ヤシのような細長い葉が放射状に広がる姿が特徴的です。パキポディウムは塊根植物好きなら誰もが通る道。高価なものも多いですが、このラメリーはかなりお手ごろな価格で入手できるので入門編として最適です。幹には水分をしっかり蓄える性質があり、乾燥に強く水やりの手間も少なめ。比較的丈夫で環境の変化にも強いため安心して育てられます。

峨眉山(ユーフォルビア・ガビザン / Euphorbia gabizan)
ユーフォルビア属の中でも、特に美しいフォルムを持つ塊根植物です。丸みを帯びた幹から放射状に枝が伸び、全体が低くまとまるその姿はまるで天然のオブジェのようです。成長はゆっくりですが、そのぶん日々の変化をじっくり楽しめる、塊根植物好きにはたまらない一株です。個体によって枝ぶりや形が大きく異なりますが、私もこのかわいらしいフォルムに惚れてつい購入してしまいました。

亜竜木(アローディア・プロセラ / Alluaudia procera)
こちらもマダガスカル原産の植物で、柱のようにすっと立ち上がる幹に、規則正しく小さな葉が並ぶ独特な姿が魅力です。幹には鋭いトゲもあり、まさに“竜の木”という名前にふさわしい風格を感じさせます。シンプルながらも存在感があり、インテリアとしても映える一本です。また、新しく生えた枝からは地面に対して平行な葉を生やし、翌年は同じ箇所から垂直に生える葉を生やすという面白い習性があります。こちらも乾燥に強く、水やりも少なめでOK。日当たりと風通しを確保すればすくすく成長してくれますよ。
塊根植物や観葉植物は、ただの観賞用にとどまらず、毎日の暮らしに「癒し」や「楽しみ」を与えてくれる存在です。
植物とともにある暮らしは、住まいの中に“JOY”を取り入れる第一歩。
私自身お客様とも植物のお話ができたら嬉しいですし、これからの住まいづくりにも、そんな自然を感じる時間や空間をご提案できたらと思っています。
植物との調和のとれたお住まいの施工事例も弊社HPにて多数ご紹介しています。ぜひそちらもご覧ください!施工事例 | 福岡県古賀市で注文住宅・分譲地・新築住宅をお探しの方は辰巳住研へ。
最後までご覧いただきありがとうございました。

松原 尚輝
