マッハシステムとは、小屋裏などに設けた空調室に家庭用エアコンを設置し、ここに屋外からの空気や部屋の中を循環して戻ってきた空気を集めて浄化し、快適な温度にした後に、小型の送風機を通じて各部屋に送り込むという冷暖房、除湿、空気浄化、換気のすべてを行うことができる画期的な特許工法です。
エアコンの風が直接当たるのが苦手な方も多いことでしょう。その理由はエアコンの仕組みにあります。
通常、冬場にエアコンで室温を20度にする場合、吹き出し空気の温度は45〜60度程度になると言われています。そのような熱風を直接受ければ、その箇所だけが暑く感じたり、お肌が乾燥するなど、不快になるのも当然です。
また、どんなに気密断熱性が高い住宅でも、室内に高温空気を吹き出すため、暖かい空気が天井付近に溜まり、上下温度差ができてしまいます。顔は火照るくらい暑いのに、足元が冷えるという不快な温熱環境となるのです。
一方、空調室に設置されたエアコン1台だけで稼働するマッハシステムでは、各部屋には熱い風や冷たい風を吹き出すエアコンはありません。空調室から送られた室温と1〜3度差程度の空気が、各部屋の給気口から室内に届けられます。
これだけ室温と差がないと、人間は気流をあまり感じず、大量の空気が送り届けられているにも関わらず、風量をほとんど感じないのです。さらに多めの吹き出し空気によって部屋の空気がゆっくりと撹拌されるため、床、壁、天井の温度も、ほぼ一定になり、不要な輻射熱もなく、従来の冷暖房では不可能だった今までにない快適空間が実現するのです。
マッハシステムは、単に快適な空調設備として優れているだけではありません。一般的な冷暖房設備には無い様々なメリットがあります。
清浄な空気環境
外部から空気を取り込む外気導入部には、フィルターが設置されているため、外気に含まれる有害物質や花粉、更にはPM2.5や黄砂までもが室内に流入するのを防ぎます。
一日の大半を室内で過ごす赤ちゃんや高齢者にも嬉しい機能です。
確実な換気
家の中の空気が常に循環し、部屋の中を循環して戻ってきた空気と屋外からの新しい空気がミキシングされて各居室へ送られるため、部屋の隅々まで新鮮な空気が行き渡ります。 ペットや室内干しの臭いはもちろん、焼き魚の臭いも気になりません。
簡単なお手入れ
建物一棟分の空調を賄う大掛かりな空調設備は、メンテナンスが大変というデメリットが伴うことが一般的です。 でも、マッハシステムなら普段は空調室内でのフィルター掃除と、各部屋の排気口のフィルターをクリーナーでお掃除するだけ。とてもシンプルで簡単です。
天井裏が涼しい
マッハシステムでは、天井裏に夏は冷気を、冬は暖気を送風しています。天井裏から床下まで、冬は22℃〜夏は26℃程度の調温された、清浄な空気がいつも流れているため、JOYieならではの小屋裏スペースやロフトなども、快適な空間として楽しむことができます。
ペットに最適
真夏や真冬の外出時、室内に残したペットが気掛かりという方も多いことでしょう。
でもマッハシステムなら24時間365日全館空調のため、お留守番のペットも快適に過ごすことが出来ます。
シロアリ対策
マッハシステムの空調は室内だけに留まりません。
床下にも絶えず一定風速の空気が流れているため、気流を忌避する性質があるシロアリ対策としても有効です。薬剤を使わず、物理的にシロアリが入り込めない環境をつくり出します。
省エネ
24時間365日エアコンを稼働させ続けるマッハシステムですが、電気代の安さも魅力の一つです。エアコンは、夏場の蒸し暑い室内を冷やしたり、逆に冬場の冷え切った室内を暖かい温度にする時に電力を多く使用しますが、一定な温度を保つためには、それほど多くの電力を必要としません。
静か
騒音を発生するエアコンや送風機は空調室内に設置しています。各部屋には吹き出し口があるだけなので、室内は非常に静かです。
家が長持ち
マッハシステムでは、床下から天井裏まで、家全体の空間を空調するため、断熱材の内側の構造躯体や設備の配管電線などが、高温や低温にさらされることがありません。
また絶えず清浄な空気を送り続けるため、ホコリなどの堆積も少なくなります。