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筒井ガンコ堂(泰彦) 風にまかせて 題字と挿画・広野司 月刊はかた11月号

このブログにも何度か登場している、上質な地域情報誌「月刊はかた」
今回は120回を数えるエッセイ「風にまかせて」を紹介させていただきます。
エッセイストは筒井ガンコ堂(つついがんこどう)先生。

筒井先生には大変に申し訳ありませんが、私にとって読んでも読まなくても良いような何てことは無いエッセイです。

が、実は ・・・・・ 読まないと気がすまないエッセイであり、毎号必ず読んでいるエッセイなのです。
何か為になるとも思えませんし、読んでワクワクするわけでもなければ、特別に楽しい気分になるわけでもありません。
他愛の無い筒井先生の日常の呟き(つぶやき)とでもいいましょうか ・・・・・・
なのに ・・・・・ つい読んでしまう、何となく読みたくなる、読まなきゃ気がすまない、いやいや、絶対に読む ・・・・・ 本当に不思議なエッセイです。
もしかしたらコレが筒井先生の魔術なのでしょうか?
サラッと読めてしまうエッセイですが実に軽妙な文章で、知らず知らずのうちに ほくそ笑んでいたり、ホッとした気分にさせられたり、あるいはハッとさせられたり ・・・・・ 時には胸にチクリと。

右の写真は、「月刊はかた」創刊20周年記念パーティで乾杯の御挨拶をされる筒井先生です。(月刊はかた6月号より拝借)その後、筒井先生とお話しをさせていただく機会がありましたが、第一印象は ・・・・・ エッセイのタイトル「風にまかせて」を髣髴(ほうふつ)とさせる深み、そして味わいのある人物だと思いました。


エッセイ、「風にまかせて」の120回目のタイトルは「時間の使い方」
当然のことながら、筒井先生は御自分のこととして書かれているのでしょうが、読み終わった時に私自身がニンマリしていることに気がつきました。
ふふっ、これって俺のことだよな〜
また筒井先生の魔術にかかってしまったようです。
120回と言えば10年間です。
10年も続くエッセイ、そうザラにはないでしょう。
さすがです ・・・・・ そして納得です。

私が「月刊はかた」を紹介するときに必ず付ける言葉、「上質な地域情報誌」
情報誌ですからグルメに限らず様々な情報が盛り込まれているのは当然としても、読み物としてコレほどまでに充実したものは他に見当たりません。
今年、「月刊はかた」創刊20周年記念パーティに出席させていただきましたが、筒井先生をはじめ錚々たる執筆人の顔ぶれに20年続いたことにも納得です。
私があえて「上質」と付け加えることを理解していただけましたでしょうか。

さて、折角ですからエッセイの一部を紹介させていただきましょう。
池波正太郎先生のことを語った部分です。

【以下、引用】
思えば私の亡師、池波正太郎はその点、時間の使い方の「超」のつく達人であった。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」のシリーズを毎月同時に小説三誌に連載するだけでも大変なのに、他に新聞・週刊誌の連載小説も書き、その上、新人賞の選考や講演、取材旅行と多忙な中、趣味の映画鑑賞を週二、三回、それをまたエッセイに書く。ほかに街歩きや買い物、食べ歩きを楽しみ、自宅に在っては音楽鑑賞、読書と、私たちと同じく一日二十四時間ながら、驚くべき充実ぶりなのである。
私が担当編集者だった頃、「キミたちは忙しい忙しいと言いながら、酒は毎晩ダラダラ飲んでいるんだろう? 映画なんて二時間もあれば観られるんだぜ」と、よく叱られたものだった。
それが二十数年前なのだが、私の時間の使い方はその頃から少しも進歩していない。そして深夜、これだけ止められなかった寝酒をダラダラと飲みながら反省しきりなのである。
【以上、引用】

どうですか? 感想は各々でしょうが ・・・・・ やはり一部だけの抜粋では ・・・・・ 120回目の記念ということで、お許しいただきましょう。
今回のエッセイの全文をPDFで掲載します。
是非、読んでみてください。

画像クリックで拡大してお読みいただけます


【筒井ガンコ堂・略歴】
本名は筒井泰彦。1944年生まれ、佐賀県北方町出身。68年に京都大学法学部卒業後、平凡社に入社。月刊「太陽」の編集に従事。退社後は雑誌「ドリブ」の編集長を務める。その後、佐賀新聞社で文化部長・論説委員などを務める。元「FUKUOKA STYLE」編集長。現在はフリー。

 

題字と挿画を担当しているイラストレーター広野司(ひろのつかさ)先生のことも少し触れておきたかったのですが、長くなりますので次の機会に譲ります。

 

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