Low-E(ローイー)複層ガラスの遮熱(しゃねつ)・断熱性能とは 【輻射熱をカット】
テーマ:ビジネス(関連全部)|ビジネス地球温暖化・環境|ビジネス余話
2008-05-15 00:10
以前のブログで「家の断熱性能は断熱材の性能では決まらない。むしろ断熱材よりも開口部の断熱性を考えて欲しい」との、お話をしました。
そのことをもう少し詳しく考えてみましょう。
住宅サッシメーカーYKKapのホームページに解りやすい図がありましたのでパクリました。
ついでに説明文もYKKapのホームページからパクッて、以下に引用しながら説明していきます。(「」内が引用文)
「窓やドアから出入りする熱は、屋根や外壁よりもはるかに大きな割合をしめています。
高断熱タイプの複層ガラスは、熱の放出を軽減できるので、冬は暖房の効きがよくなります。また遮熱タイプの複層ガラスは、熱の流入を軽減できるので、夏は冷房の効果がよくなります。」
図を見ていただければ理解していただけると思います。
そこで複層ガラスとは?
一般的にはペアガラスと呼ばれていますが幾つかの種類があります。
一般的な複層ガラスは「2枚のガラスの間に乾燥空気を閉じこめ、単板ガラスの2倍以上の断熱効果があります。」
Low−E(ローイー)高断熱タイプ複層ガラスは「暖かい太陽熱を取り込み、室内の暖房熱を逃がさない複層ガラス。寒冷地に最適です。」
Low−E遮熱(しゃねつ)タイプ複層ガラスは「熱い太陽の熱線を50%以上カット。冷房効率アップや西日対策に効果を発揮します。」
さて、この3つは具体的にどう違うのでしょうか?
一般的な複層ガラスは2枚のガラスを感覚を開けて設置することにより熱伝導を抑えます。
熱伝導とは物質の移動を伴わないで熱が伝わることです。
長い鉄の棒の先を火にあてると鉄の先は熱くなります。
その熱が徐々に手元に伝わってきて、やがて手元の鉄の棒も熱くなってきます。
これが熱伝導です。
間に何らかの物質が無ければ熱は伝わりませんし、物質の性質によって熱の伝わるスピードも異なります。(熱伝導率)
2枚のガラスに挟まれた空気は熱伝導率が低い(熱が伝わりにくい)ので断熱材としての役目を果たしているわけです。
しかし、それだけでは防げない熱の伝わり方があります。
それが輻射熱(ふくしゃねつ)です。
輻射熱は間に物質が無くても熱が伝わります。
例えば地球と太陽の間は空気すら無い真空状態ですが、それでも太陽の熱が伝わるのは輻射熱によるものだからです。
その輻射熱を防ぐために開発されたものがLow−E(ローイー)ガラスです。
Low−Eとは「Low emissivity(低放射)」の略です。(放射は輻射と同じだと思ってください)
具体的にはガラスの表面に金属幕をコーティングしたものです。
この金属幕を複層ガラスの内側のガラスに使用するか外側のガラスに利用するかで2種類の効果が得られます。
それが前述した遮熱タイプと断熱タイプです。
こんな素晴らしいLow−E複層ガラスですが欠点もあります。
それは何か?
価格が高い! (サッシメーカーの皆さん、もうチョット安くしてよ)
でも、これは少々の無理をしてもお薦めしたい商品です。
冷房効果で3分の1、暖房効果で2分の1の効果があると言われていますので、光熱費を考えると充分に元が取れると思うのですが ・・・・・
