あや杉(綾杉)でっかい大黒柱のある家 紫檀(したん)黒檀(こくたん)鉄刀木(たがやさん)
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2007-12-09 00:59
10年前に発表した辰巳住研のフラッグシップモデルである自然住宅シリーズ「でっかい大黒柱のある家」は業界に大きな衝撃を与えました。
今では「木の家」と称する様々な商品が巷(ちまた)に溢れており、各社各様に独自性を追及しているようですが辰巳住研では10年前の第1棟目からコダワリ抜いていることがあります。
それは杉は杉でも「あや杉」に惚れ込んで使っているということです。
杉は日本の固有種であり幾つかに分類されます。
学術的なことは別にして、最も有名なものが「吉野杉」でしょう。
国内に広く分布しており中心は日本三大美林の一つである主に奈良県中南部の吉野林業地帯(主に川上村、東吉野村、黒滝村)が産地の杉です。
九州では福岡県と大分県が主に吉野杉の系統と言われています。
吉野杉を標準と考えるなら、その北に位置するのが秋田杉、南に位置するのが綾杉ということになるでしょう。
付け加えるなら、更に南に屋久杉がありますが1970年以降は伐採が禁止されており建築材として一般的ではないのでココでは外します。
まず基本的なことですが多くの皆さんが勘違いしている事があります。
それは「南の木は柔らかく北の木は堅い」ということです。
事実は全く逆 ・・・・・ 例えば、世界で一番硬い木は ・・・・・ ご存知、「黒檀(こくたん)」、次は「紫檀(したん)」、三番目は「鉄刀木(タガヤサン)」です。
いずれも東南アジアの熱帯・亜熱帯雨林に生育しています。
黒檀の良質のものは比重が1を超えます。
つまり木なのに水に浮かばず、沈むということです。
それほど硬く緻密な木なのです。
日本の最も南にある屋久杉も同様に硬い木です。
私たちが惚れ込んでいる「綾杉(あやすぎ)」も吉野杉に比較して脂分が多く、硬く粘り気があります。
また脂分が多いため色の経年変化が早く楽しめるのも特徴です。
横道に逸れますが ・・・・・ 以外に知られていないことを ・・・・・「あや杉」は殆どの場合、種をつけないため挿し木で増やしていきます。
したがって花粉を飛散させる事がなく「花粉症」とは縁がありません。
少し花粉症である私としては日本国中の杉が「あや杉」になれば良いと思っています。
さて、「あや杉」といえば宮崎県と言われるでしょうが実は ・・・・・ 熊本県にも分布しており古くは「肥後のあや杉、肥後杉」呼ばれ高級材として珍重されていました。
しかも、この肥後の「あや杉は」福岡県と因縁が深いのです。
肥後の「あや杉」のルーツは ・・・・・ 実は福岡県なのです。
香椎宮の御神木である「綾杉(あやすぎ)」は神功皇后が三韓征伐(今の時代、この表現には異論があるかもしれませんが)の凱旋帰国の際にお守りとして持っていた綾杉を挿し木したもので、それが熊本県の鹿北町の神社に伝えられという文献があるそうです。
その後、鹿北町では挿し木による植林で増やし現在の林業王国になったとのことです。
辰巳住研の第1棟目の「あや杉」は、この肥後杉で建てました。
その後は宮崎県の「あや杉」を使用していたのですが ・・・・・
あらためて原点に帰り「肥後のあや杉」を使用しようと考えています。
理由の第一は勿論、肥後のあや杉の素晴らしさですが、次の理由は「地産地消(地域生産地域消費)」です。
「スローフード」「スローライフ」そして「LOHAS」や「エコマイル」という言葉に代表されるように企業活動も含め私たち一人ひとりは地球環境問題を避けて通ることはできません。
例え、ささやかな一歩であっても行動するべき時だと考えています。
肥後杉の産地、熊本県鹿北町は熊本県といっても福岡県と隣接しており、宮崎県から材を運ぶ事を考えれば数分の一のエコマイルですむのです。
どうしても必要な材なら遠くても調達しなければなりませんが、決して安易に求めてはならないと反省しています。
現在、来年度に向けた新しいプロジェクトを準備中です。
詳細については今の段階でお話できませんが、あらためて「肥後のあや杉」の素晴らしさを皆様にお伝えしたいと考えています。
ご期待ください。
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四季彩の杜・美明 でっかい大黒柱のある家 (公開中モデルハウス)
自然住宅シリーズ「でっかい大黒柱のある家」 (記念すべき第1棟目)
by 辰巳住研 篠塚修
